この記事では、サンクスホームにゆかりのある三重のショップにフィーチャーする。
今回ご紹介するのは、古材を用いたオーダー家具を制作している『Mokuzan 森谷木材(もりたにもくざん)』。サンクスホームが展開する究極の平屋「LIMINI」の、”本当にこだわったものだけを”というコンセプトにマッチし、多くのモデルルームにこちらのテーブルや椅子が置かれているので、ご覧になったことがある方もいるかもしれない。古材ならではの本物の木の風合いは、こだわりのものだけを暮らしに選ぶミニマリストに も人気が高い。
このたび取材のため、三重県津市安濃町の木材工房兼アンティークショップを、実際に訪れた。
古い倉庫を改修して少しずつ作り上げたという店内には、所狭しと木材製品や古道具・雑貨が並べられ、また店の外にも溢れんばかりに木材やアンティーク家具などが置かれている。その様子は、さながら宝箱のようだった。
『Mokuzan 森谷木材』の代表である森谷さんに話を伺う中で、筆者は新たな木の魅力に出会うことができた。古材家具を暮らしに取り入れる豊かさを、この場を借りて、深掘りしてみたい。
「俺は家具屋じゃないからさ」
そう話すのは、三重県津市に工房とギャラリーを構える『Mokuzan 森谷木材』の代表・森谷哲(もりたにさとし)さん。
『Mokuzan 森谷木材』は、木材の調達・加工・運搬・販売を行う、歴史ある木材業者だ。森谷さんの代になってから、家具や皿などの木材製品の制作・販売、そして代表の言葉を借りるならば”趣味が高じて”古道具販売も行なっている。
筆者が訪れたその日も、ちょうど木材製品を受け取りに来た女性のお客様がいた。
彼女がオーダーしていたのは、丸いお盆。木の特徴や手入れの仕方を聞きつつ、大切そうに木目を撫でる姿が印象的だった。
しかし森谷さんがオーダーを受けて製作するのは、もちろんお盆だけではない。むしろ、テーブルや椅子、ベンチなどのオーダー家具の人気が高いそうだ。
ここで、先の言葉を思い返す。
家具を作っているのに家具屋じゃないとは、どういうことだろう。
その理由は、森谷さんの木への特別な愛情にあった。
『Mokuzan 森谷木材』のオーダー家具に用いられるのは、古民家などの古い建築物から取り出された木材だ。1950年以前に建てられた住宅建設は、主に国産の木材が使われていて、時が経っても再利用できるような質の高さが近年評価されている。こういう木材のことを、古材(こざい)と呼ぶ。一つとして同じものがないような、独特の風合いが特徴的だ。
SDGsへの意識が高まっている昨今、サステナブルな素材という点でも魅力的に思えるが、森谷さんは こんなふうに話す。
「馴染みの大工さんたちには、どうしてわざわざ古材を使うんだと いまだに不思議がられていますよ(笑)はじめは自分も、古材なんてって思っていたんです。でもこの雰囲気は、時を重ねた木にしか出せないもの。木の良さを味わっていただけるという点でも、こだわって使っています」
また、オーダー家具にしては安価な価格設定を知り、驚いた筆者は、森谷さんにその理由を尋ねてみた。例えもう少し高価でも買い手がつくクオリティなのでは、と。すると、森谷さんはこう答えてくれた。
「ほんまもんの木の良さを味わってもらう。自分は、それだけでいいんです」
生まれ育った家の仕事のこともあり、森谷さんは幼い頃から木に親しんできた。木への造詣はとても深い。
森谷さんの代になり、オリジナルの家具の製作を始めたが、それは「木材工房」としての延長。『Mokuzan 森谷木材」が古材で家具を作るのは、家具屋としての成功や儲けではなく、ご自身が愛する木の魅力を広めるためなのだ。
『Mokuzan 森谷木材』のFacebookで、こんな一文を見つけた。
“少しでも多くの方々に、木の香りや木目・温もりや柔らかさを感じてもらえればと思います。”
『Mokuzan 森谷木材』が生み出すのは、単なる家具ではなく、木の良さを味わうためのツール。それらに触れれば私たちは、ときに時間を超え、ときに森に誘われ、思いも寄らなかった木の魅力に出会うことができるだろう。
ここからは、実際に暮らしに古材家具を取り入れる良さについて、インテリアコーディネート例とともにご紹介したい。
サンクスホームの「LIMINI」をはじめとするモデルルームでは、『Mokuzan 森谷木材』のテーブル、椅子などを置いている。先ほどご紹介した、古材を用いたオーダー家具だ。
天板には、もとからの傷や色が、風合いとしてよく生かされている。神経質にならず日常使いができることも魅力的だし、そこに手を置いているだけで、不思議と心が落ち着く。
森谷さんの馴染みの鉄工所で作っているという、アイアンフレームもかっこいい。その無骨な仕上がりは、インダストリアルスタイルやナチュラルスタイルなど、幅広いインテリアスタイルに合わせやすく、男女問わず好きな方が多いだろう。
『Mokuzan 森谷木材』の家具が一つそこにあるだけで、部屋全体をお洒落な雰囲気にまとめることができる。
『Mokuzan 森谷木材』の家具は、時間の架け橋のような存在だと思う。
例えば上の写真の部屋。手前のテーブル・椅子と、ホワイトオーク風フローリングやテレビボードのウッドタイル、キッチンのモルタル塗り、室内窓の黒いアイアンが、「ナチュラル」と「無機質」という 異なる雰囲気を持ちつつも、うまくバランスを取っていることをお分かりいただけるだろうか。インテリアデザインが調和しているというか、不思議な心地よさが生まれている。
この心地よさは、おそらく古材家具なしには成り立たないだろう。
古い木ならではの、本物の時間的魅力によって、新しい家に、ぐっと奥行きがもたらされるのだ。
「もしかしたら、若い世代の方に受け入れられる感性なのかも」と森谷さんは話す。
同世代の職人仲間にはなかなか受け入れられないという古材家具だが、これから家を建てるような世代の嗜好には、むしろぴったり合うだろう。良い意味でも悪い意味でも、情報も物も多いこの時代。我々は意識をしないと、本物に触れることが難しかったりする。温故知新じゃないけれど、古材だからこその本物の風格が、私たちの目にはむしろ新鮮に映るのだ。
それは あるいは、オールドキリムやビンテージソファなどの魅力に通ずるところもあるかもしれない。アンティークインテリアなどが普段からお好きな方…普段から本物をこだわって選んでいる方には、特におすすめしたい。時間を積み重ねてきた唯一無二の古材は、あなたの暮らしを、より一層豊かにしてくれるはずだ。
サンクスホームのモデルルームを例に 古材家具のインテリアコーディネートをご紹介してきたが、その魅力はデザイン面にとどまらない。
『Mokuzan 森谷木材』の家具は、あなたの暮らしに、現実的に豊かな表情をもたらしそうだ。
小さいお子さん、お孫さんがいる方は、木とともにその成長を楽しむことができるだろう。
時間の中心となるダイニングで、本物の木の温もりはきっと、家族の距離を近づける。傷がつくたび、艶が増すたび、かけがえのない思い出が重ねられていくのではないだろうか。
それから なんと言っても素晴らしいのは、ここで食事をするということ。
温かな木のテーブルに、料理が並べられ、あなたとあなたの大切な人が食事をする。…木の柔らかな質感の上でいただく料理は、とても美味しく感じられるに違いない。優しい雰囲気に包み込まれて、より親密な関係が育まれそうだ。
インテリアコーディネート例や実際に暮らしに取り入れたイメージとともに、『Mokuzan 森谷木材』の魅力をご紹介してきた。古材家具は、あなたの目にどう映っただろうか。
宝箱のような店内で、森谷さんに話を伺い、何故『Mokuzan 森谷木材』の家具がファンを増やしているのか、その理由が垣間見えた気がした。
暮らしをもうひとつ深めたい方は、是非訪れてみてほしい。温かい空間と、素敵な店主・森谷さんが、あなたを木の新しい世界へと連れて行ってくれるだろう。
Mokuzan 森谷木材〒514-2314 三重県津市安濃町妙法寺110営業時間 10:00-19:00(月曜定休)Facebook:https://www.facebook.com/MOKUZAN/Instagram:https://www.instagram.com/moritanimokuzan/?hl=ja
サンクスホーム×『Mokuzan 森谷木材』
この記事では、サンクスホームにゆかりのある三重のショップにフィーチャーする。
今回ご紹介するのは、古材を用いたオーダー家具を制作している『Mokuzan 森谷木材(もりたにもくざん)』。サンクスホームが展開する究極の平屋「LIMINI」の、”本当にこだわったものだけを”というコンセプトにマッチし、多くのモデルルームにこちらのテーブルや椅子が置かれているので、ご覧になったことがある方もいるかもしれない。古材ならではの本物の木の風合いは、こだわりのものだけを暮らしに選ぶミニマリストに も人気が高い。
このたび取材のため、三重県津市安濃町の木材工房兼アンティークショップを、実際に訪れた。
古い倉庫を改修して少しずつ作り上げたという店内には、所狭しと木材製品や古道具・雑貨が並べられ、また店の外にも溢れんばかりに木材やアンティーク家具などが置かれている。その様子は、さながら宝箱のようだった。
『Mokuzan 森谷木材』の代表である森谷さんに話を伺う中で、筆者は新たな木の魅力に出会うことができた。古材家具を暮らしに取り入れる豊かさを、この場を借りて、深掘りしてみたい。
家具屋じゃないから
「俺は家具屋じゃないからさ」
そう話すのは、三重県津市に工房とギャラリーを構える『Mokuzan 森谷木材』の代表・森谷哲(もりたにさとし)さん。
『Mokuzan 森谷木材』は、木材の調達・加工・運搬・販売を行う、歴史ある木材業者だ。森谷さんの代になってから、家具や皿などの木材製品の制作・販売、そして代表の言葉を借りるならば”趣味が高じて”古道具販売も行なっている。
筆者が訪れたその日も、ちょうど木材製品を受け取りに来た女性のお客様がいた。
彼女がオーダーしていたのは、丸いお盆。木の特徴や手入れの仕方を聞きつつ、大切そうに木目を撫でる姿が印象的だった。
しかし森谷さんがオーダーを受けて製作するのは、もちろんお盆だけではない。むしろ、テーブルや椅子、ベンチなどのオーダー家具の人気が高いそうだ。
ここで、先の言葉を思い返す。
「俺は家具屋じゃないからさ」
家具を作っているのに家具屋じゃないとは、どういうことだろう。
その理由は、森谷さんの木への特別な愛情にあった。
ほんまもんの木の良さ
『Mokuzan 森谷木材』のオーダー家具に用いられるのは、古民家などの古い建築物から取り出された木材だ。1950年以前に建てられた住宅建設は、主に国産の木材が使われていて、時が経っても再利用できるような質の高さが近年評価されている。こういう木材のことを、古材(こざい)と呼ぶ。一つとして同じものがないような、独特の風合いが特徴的だ。
SDGsへの意識が高まっている昨今、サステナブルな素材という点でも魅力的に思えるが、森谷さんは こんなふうに話す。
「馴染みの大工さんたちには、どうしてわざわざ古材を使うんだと いまだに不思議がられていますよ(笑)はじめは自分も、古材なんてって思っていたんです。でもこの雰囲気は、時を重ねた木にしか出せないもの。木の良さを味わっていただけるという点でも、こだわって使っています」
また、オーダー家具にしては安価な価格設定を知り、驚いた筆者は、森谷さんにその理由を尋ねてみた。例えもう少し高価でも買い手がつくクオリティなのでは、と。すると、森谷さんはこう答えてくれた。
「ほんまもんの木の良さを味わってもらう。自分は、それだけでいいんです」
生まれ育った家の仕事のこともあり、森谷さんは幼い頃から木に親しんできた。木への造詣はとても深い。
森谷さんの代になり、オリジナルの家具の製作を始めたが、それは「木材工房」としての延長。『Mokuzan 森谷木材」が古材で家具を作るのは、家具屋としての成功や儲けではなく、ご自身が愛する木の魅力を広めるためなのだ。
『Mokuzan 森谷木材』のFacebookで、こんな一文を見つけた。
“少しでも多くの方々に、木の香りや木目・温もりや柔らかさを感じてもらえればと思います。”
『Mokuzan 森谷木材』が生み出すのは、単なる家具ではなく、木の良さを味わうためのツール。それらに触れれば私たちは、ときに時間を超え、ときに森に誘われ、思いも寄らなかった木の魅力に出会うことができるだろう。
ここからは、実際に暮らしに古材家具を取り入れる良さについて、インテリアコーディネート例とともにご紹介したい。
新築に「古い木」という時間の架け橋を
サンクスホームの「LIMINI」をはじめとするモデルルームでは、『Mokuzan 森谷木材』のテーブル、椅子などを置いている。先ほどご紹介した、古材を用いたオーダー家具だ。
天板には、もとからの傷や色が、風合いとしてよく生かされている。神経質にならず日常使いができることも魅力的だし、そこに手を置いているだけで、不思議と心が落ち着く。
森谷さんの馴染みの鉄工所で作っているという、アイアンフレームもかっこいい。その無骨な仕上がりは、インダストリアルスタイルやナチュラルスタイルなど、幅広いインテリアスタイルに合わせやすく、男女問わず好きな方が多いだろう。
『Mokuzan 森谷木材』の家具が一つそこにあるだけで、部屋全体をお洒落な雰囲気にまとめることができる。
『Mokuzan 森谷木材』の家具は、時間の架け橋のような存在だと思う。
例えば上の写真の部屋。手前のテーブル・椅子と、ホワイトオーク風フローリングやテレビボードのウッドタイル、キッチンのモルタル塗り、室内窓の黒いアイアンが、「ナチュラル」と「無機質」という 異なる雰囲気を持ちつつも、うまくバランスを取っていることをお分かりいただけるだろうか。インテリアデザインが調和しているというか、不思議な心地よさが生まれている。
この心地よさは、おそらく古材家具なしには成り立たないだろう。
古い木ならではの、本物の時間的魅力によって、新しい家に、ぐっと奥行きがもたらされるのだ。
「もしかしたら、若い世代の方に受け入れられる感性なのかも」と森谷さんは話す。
同世代の職人仲間にはなかなか受け入れられないという古材家具だが、これから家を建てるような世代の嗜好には、むしろぴったり合うだろう。良い意味でも悪い意味でも、情報も物も多いこの時代。我々は意識をしないと、本物に触れることが難しかったりする。温故知新じゃないけれど、古材だからこその本物の風格が、私たちの目にはむしろ新鮮に映るのだ。
それは あるいは、オールドキリムやビンテージソファなどの魅力に通ずるところもあるかもしれない。アンティークインテリアなどが普段からお好きな方…普段から本物をこだわって選んでいる方には、特におすすめしたい。時間を積み重ねてきた唯一無二の古材は、あなたの暮らしを、より一層豊かにしてくれるはずだ。
古材家具を暮らしに取り入れると
サンクスホームのモデルルームを例に 古材家具のインテリアコーディネートをご紹介してきたが、その魅力はデザイン面にとどまらない。
『Mokuzan 森谷木材』の家具は、あなたの暮らしに、現実的に豊かな表情をもたらしそうだ。
小さいお子さん、お孫さんがいる方は、木とともにその成長を楽しむことができるだろう。
時間の中心となるダイニングで、本物の木の温もりはきっと、家族の距離を近づける。傷がつくたび、艶が増すたび、かけがえのない思い出が重ねられていくのではないだろうか。
それから なんと言っても素晴らしいのは、ここで食事をするということ。
温かな木のテーブルに、料理が並べられ、あなたとあなたの大切な人が食事をする。…木の柔らかな質感の上でいただく料理は、とても美味しく感じられるに違いない。優しい雰囲気に包み込まれて、より親密な関係が育まれそうだ。
木の新しい世界へ
インテリアコーディネート例や実際に暮らしに取り入れたイメージとともに、『Mokuzan 森谷木材』の魅力をご紹介してきた。古材家具は、あなたの目にどう映っただろうか。
宝箱のような店内で、森谷さんに話を伺い、何故『Mokuzan 森谷木材』の家具がファンを増やしているのか、その理由が垣間見えた気がした。
暮らしをもうひとつ深めたい方は、是非訪れてみてほしい。温かい空間と、素敵な店主・森谷さんが、あなたを木の新しい世界へと連れて行ってくれるだろう。
Mokuzan 森谷木材
〒514-2314 三重県津市安濃町妙法寺110
営業時間 10:00-19:00(月曜定休)
Facebook:https://www.facebook.com/MOKUZAN/
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