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「シンプルな住まい」でサスティナブルな生き方を

レジ袋の有料化に伴い、マイバッグの使用が定着したという人は多いことだろう。もっとも身近な環境への取り組みだ。節電は家計の助けになり、消費エネルギー削減で環境への配慮に。「サスティナブル」や「SDGs」なじみのある言葉となった。

だが、環境問題に本気で取り組んでいる人がどれだけいるだろうか。日本という恵まれた環境にいるために、どこか他人事になっていないだろうか。

先日、ある写真家のインタビュー記事を目にした。世界的権威のある写真賞を受賞したことを受けたもので、これまでの活動を振り返るものである。紹介されていた作品の中には、流氷で撮影したというアザラシの写真も。ところが、数日後に同じ場所を訪れると周辺の流氷はすべて溶けてなくなっていたという。

寄る辺を失ったアザラシはどうなってしまったのか。我々が便利で快適な環境に守られている同じ瞬間、環境破壊によって命を落としている生物がいる現実に愕然とした。

環境問題を他人事にしてはいけない。

そんな思いから「サスティナブルな生き方」について考えてみたいと思う。

近い距離感だから「共用」が増やせる

「環境に配慮した生活」をもっと踏み込んで実践するには、モノやエネルギーを最低限にし、繰り返し使えるものはダメになるまで徹底的に使う、いわゆるミニマリストのような暮らしにするのがいい。だが、時間や心に余裕がないと、慣れてしまった便利な生活からそぎ落とすのが難しいものがある。そこで、「無理のない範囲」で住まいの中をチェックしてみよう。

家族がそれぞれ個室を持っているような家では、1部屋に1つ配置しているものがある。例えばテレビ。実際には仕事や学業で家を留守にしている時間が長ければ、利用していない時間のほうが圧倒的に多いはずだ。今や1人1台が必須となったスマートフォンで動画を視聴する人も増え、テレビの必要性は低下している。リビングに1台あれば、画面分割や録画機能等で、十分に足りるのではないだろうか。

リビングに家族が集まって過ごすことが増えれば冷暖房を効率よく使えるようになり、省エネが実現できる。光熱費の大幅カットも簡単だ。個室にいる時間が少ないのであれば、他にも不要になる家具や家電も出てくるだろう。掃除やメンテナンスの手間がなくなり、スペースが広くなる利点だってある。

家族が近い距離で暮らす家では、携帯電話の充電器なども気軽に共用できる。共用を前提にしていれば、モノの買い方だって変わるはずだ。そこには、ちょっとした不便さはつきまとうが、「ちょっとの我慢」が世界のどこかで命を脅かされている生き物を助けることになるかもしれない…。決して大げさな表現でないことは、すでにご承知の通りなのだ。

収納場所をまとめて4つのメリット

無駄をなくす、余分なものを削るという点から次に注目したのは収納。日用品から食品、洋服など、多くのモノが家にはある。家の中の収納スペースは分散されているため、あらためて見ると総量がどれほどなのか把握できていないことに気付く。

買い物に出た際に、セール品のトイレットペーパーが目に入ったとする。安いから買いたい、でもストックの数がわからない。こんな風な流れで購入を迷ったことはないだろうか。これが、収納か所が1か所に集中している家であれば、話が変わってくる。さまざまなアイテムの過不足を簡単に把握できるようになるため、買い物で迷うことがない。

買い物の効率がよくなれば、時間と手間が減る。過剰ストックをなくすことで節約もでき、その分のスペースも有効活用できるだろう。社会的問題になっているフードロスの削減にも貢献できるはずだ。収納場所をまとめる、たったこれだけのことで4つものメリットが生じた。

だが、大きな問題が残る。そもそも、収納場所をまとめるためのスペースをどう確保するのかというものだ。家族の人数に合わせて個室を用意する従来の住まいの考えでは、収納場所は分散しがちだ。だが、家族みんながリビングで過ごすことの多い家ならば、個室にこだわる必要はない。余計な壁やドアを取っ払ったシンプルな構造にし、利用しやすい場所に設置しよう。動線がすっきりして、住まいの快適さも増すことだろう。

なお、衣類の収納をまとめるのは、衣類の共有も可能にする。イマドキのファッションは、男女共有アイテムも多い。アイテムは必要最低限に、リユースも活用しておしゃれを楽しみたいものである。

シンプルな住まいは「家」のサスティナブルを実現

収納場所をまとめるために余計な壁やドアを取り払おうという話になったが、よく考えるとこれは建材のカットになるのではないだろうか。つまり「家」をサスティナブルなものにシフトすることも可能というわけだ。次は「家」の在り方についても考えてみよう。

シンプルな構造で必要な建材を最低限に抑える、そんな家を実現するのであれば、平屋が最適だろう。先述したように、ドアや壁も最低限に。つまりゼロLDK平屋だ。

平屋住宅は近年需要が高まっていて、超高齢化社会にもやさしい仕様なのがうれしい。さらにゼロLDKならば風通しがよく、このご時世において空気の入れ替えも簡単。壁の数が必要最低限だから、壁紙の張替えなどのメンテナンスもグッと負担が軽くなる。新しい家族としてペットを迎えて壁や間仕切りが必要になった場合も、衝立やカーテンを利用すれば案外どうにかなるものだ。少ないコストで模様替えを楽しむことも可能。リフォーム無しで長く暮らせるのもサスティナブル。魅力的で、理想的な暮らしを叶えることができる。

仕切りの無い家は、部屋の温度差によるヒートショックの予防にもなる。ゼロLDKは冷暖房が得で家計にやさしく、消費エネルギー削減の点でも取り入れたいところだ。住まいの買い替えを検討する際は、環境と「家」の在り方についても是非考えてみて欲しい。

生まれた余裕はサスティナブルな明日へ生かす

「最小限」「最低限」という言葉は、住宅や暮らしにおいてはどちらかというとマイナスのイメージではないだろうか。だが、要所を効果的にカットすれば時間や金銭的な「余裕」が生まれる。それは「時代に合ったスマートな生き方」と言い換えることができるだろう。

そして、暮らしを見直して生まれた「余裕」は、さらなるサスティナブルへとつなげていきたい。地産地消にこだわる、ハーブを育ててみる、地域のボランティアに参加する、選択肢は無数だ。ちょっとの不便さは許容して、でも自分らしく。1人でまった無しの現状を変えるのは困難だ。アスティナブルな明日へ向けて、その活動の輪を少しずつ広げていこう。

まとめ

環境問題への取り組みは、誰しもが大なり小なりおこなっていることと思う。しかし、まだ他人事と思ってはいないだろうか。世界へと目を向けると、今この瞬間にも大切なものが失われている。自分たちにできることは、きっともっとあるはず。その一環として、「家」のあり方を見直し、サスティナブルな未来へと一歩前進していこう。


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